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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



観覧車がある場所へと歩き着いた頃、夕方が近づいてきて段々薄暗くなってきた。


園内は早めにライトアップされていて、クリスマス仕様のイルミネーションが至る所で見られて綺麗だった。



順番待ちに並ぶと那砂さんと理人さんが外れて私は首を傾げる。


「二人は乗らないんですか?」


「理人くんがお腹が痛いみたいだからいつでも御手洗に行けるように外で待ってるわ。二人でいってらっしゃ~い」



笑顔でそう言われた後、すぐに順番が回ってきて観覧車に乗ると二人は手を振って私達を見送ってくれる。


その時、こちらを見上げながら何か話しているようだった。



「まったく。手のかかるカップルだわ」


「先程、僕も塑羅緒さんと話してきましたよ。那砂が言っていたとおりですね」


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