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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……

「一緒に飲んで聞き出したんだから本当よ。いつも受け止めていた方が揺らいでヒビを入れると元に戻すのは大変ね」
「そうですね。真面目で優しすぎるのも善し悪しです」
「一概に優しいとは言えないんじゃない?……秋風が立たなきゃいいけど。勃つのは男根だけでいいわ」
「ちょっ!?那砂!こんなところで触らないでください!」
私が那砂さんと理人さんに手を振り返した時、どんなことを言っていたのか分からないままゴンドラは上がっていく。
じゃれ合っている二人はなんだか楽しそうに見えたけど、目の前にいるソラ先輩は心ここにあらずと言った感じだった。
「イルミネーション見れて綺麗な景色ですね」
重たい空気を変えるべく、恐る恐る話し掛けてみる。

