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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



「うん。綺麗だね」


外の景色を眺めているソラ先輩は静かにそう言った。


最近こんな感じで会話が続かない。でも那砂さんに言われたようにめげてはダメだ。



「今年は遊園地にまだ行ってませんでしたから来れて良かったです。そう思いません?

前に行った遊園地は割と長いジェットコースターでしたよね。

それで何回も乗っていたら閉園時間が近づいてきて、他のアトラクションには間に合わなくなって……」



ここまで話してもいつものように微笑んだ顔を向けてもらえなくて、胸にズキッとした痛みが走ってくる。


こんなに近くにいても向き合ってもらえないことを思うと弱い自分が出てきてしまう。



「ソラ先輩……、無視しないでください。私はここにいますよ」


「無視はしてないよ」



「ここ最近、ずっと目を合わせてもらえなくて寂しいです……。一緒にいても一緒にいない感じがしてたまりません」


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