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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



「……ごめんね」


返ってきたのがたった四文字で涙がじわっと滲む。


冷たくされる前はもっと話してくれたのに今は明らかにおかしい。



「もうその言葉は聞き飽きました。私はソラ先輩のことを全然責めてないですから謝らないで他のことを言ってください」


「…………」


答えを待っていても何も言わずに視線を下ろしたままで時間だけが過ぎていく。


窓の外から見えるイルミネーションの光が瞳に滲んだ涙でぼやけて視界に映っていた。



せっかく作ってもらったチャンスも水の泡になってしまい、何も変わらないまま帰宅した。


着替えている時に服のほつれた糸が気になり、はさみを使おうと棚の引き出しを開けた。


するとそこには厚さのある見慣れない封筒が入っていた。


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