この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第8章 邂逅と甘美なデート

「海外に行ってた証拠はちゃんとあるよ。パスポートを見てくれてもいいし、お土産もいっぱい買ってきた……ってキャリーバックはロッカーに預けたままだった……」
理由を話してくれるソラ先輩に私は何も言えなかった。
このくらいでつけられた傷が埋まるはずがない。
「…………」
「長い間、連絡ができなくて風子にはたくさん苦しい思いをさせたと思う。謝っても謝りきれないよ」
謝罪されてもあっさりと許す気はなかった。
顔をしかめたままでいると私から何かを感じ取ったかのようにソラ先輩が悲痛な面持ちをになる。
「信用…ない……か」
「私はいなくなった人がいきなり現れて混乱してます。浮気したのか、死んだのかなって思ってましたから」

