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第50章 pallidus memoriae＊儚い恋と永久の愛

夢での私たちは話し合う前に別れる運命を歩むことになった。


どうせ話してもらえないと思って諦めてしまう自分が悪かったから、今度は逃げられないようにパジャマをぎゅっと握って視線を合わせる。



「私はソラ先輩の気持ちを知りたいんです」


それと同時にソラ先輩が話しやすいように、私はあまり感情的にならないように気をつける。

すると今度こそ思いが通じたのか目を逸らさずにいてくれた。



「俺は……風子を傷つけてしまった自分が許せなかったんだ」


「えっ……」



「今まで風子はつらいことが沢山あったよね。だからせめて俺とのことでは悲しい思いをさせないようにしようって決めていたんだ。

でも、俺と関わっているせいで雪原くんに狙われて風子はまた傷つく羽目になってしまった」