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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛



雪原くんにレイプをされそうになって傷ついているのは私だけでなく、ソラ先輩もとても悲しんでいるように思えた。



「顔も見られているし、どこに住んでいるかもバレてる。つまり、いつ何があってもおかしくない状況なんだ。
俺を陥れるために風子に手を出しているだから、このまま一緒にいるときっとまた傷つけてしまう。
そう思うと、今度こそ離れていた方が風子は幸せになれるのかなって思ったんだ」



夢の中でソラ先輩が言っていた婚約を破棄した理由は覚えていないけど、今教えてくれた気持ちと同じ気がした。

だから夢の中の私も彼らしいと納得していたんだと思う。


優しい別れだったのだと……。



「どうしてそんなに私のことばかり考えるんですか……。自分のことも考えてください」


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