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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛



隠していた愛を貫くために私は大切な家族を裏切っていた。


その先は分からなかったけど、きっと夫と子供を傷つけてしまう羽目になっていたと思う。



「ありがとう。でも俺のために無理をしてはいけないよ。風子が傷つけば俺だってつらいのは分かるよね?」


「分かりますけど……」


離れるようなことはしたくない。



甘えるように顔を埋めると腰に手を回されて抱きしめてくれた。


私にとってソラ先輩の腕の中が安心してと身体が楽になれる。


汚されても受け止めてくれる優しい場所。



でももう二度と他の男と不本意なセックスはしたくない。


新くんは私の体を狙ってきたから次会えばまた狙われる可能性もある。


必死に逃げてきたけど、腕を掴まれそうになったから何もないとは言い切れない。


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