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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛



「…………」


「だから嫌われることをやめてちゃんと話そうと思ったんだ。目が醒めた時、まだ風子が俺の傍にいることがすごく嬉しかった」


「それは私もですよ」


新くんに襲われかけた心の傷によって昨日まで消えていた私の笑顔。


それがソラ先輩におでこにキスをされて少し帰ってきて、心に突き刺さっていた凍っていた刃が溶け始めてきた気がした。



「ねえ、ソラ先輩が見た夢の最後はどうなりましたか?」



「途中まで揺らいでくれるんだけど、不倫はできないって風子に突き飛ばされて終わったかな」


「なんかすみません……。私の方はソラ先輩にキスをされてから挿れられそうになったところで終わりましたよ」


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