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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛

「そこまで行ったんだ。風子はエッチなことを考えているんだね」
「なっ……、否定できないですけど……」
「しかも子供のいる人妻に手を出すなんて何とも執着心が強い男だね。でも……、一概にそうならないとは言えないか……」
久しぶりに重ねられる唇。
それは夢で見たように気持ち良くて、特別な熱で私の思考を溶かしていく。
「んっ…、んんっ……」
何度かもどかしいくらい優しく重ねられてから貪るようなキスをされて私は高い声を漏らす。
「そんなに可愛い顔しないで……。風子が見た夢の俺みたいに止まらなくなるよ」
「今だからこそ止まらないで欲しいです」
罪悪感や背徳感もなく愛し合える。
これからどうしていくかは曖昧だけど、話すことができた今だからこそもっと触れたかった。

