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愛おしいキミに極甘な林檎を
第8章 邂逅と甘美なデート


げ……、理人さんからの着信が一時間おきにきている。……放置しておこう。


「えーっと、これはどうやるの?」

やり方が分からないようでソラ先輩が私にスマホを渡してくる。相変わらずだ。

連絡帳とLOINEを開くと誰も登録されていなくて、スマホが壊れたと言っていたのは嘘ではないようだった。


「大体、彼女の携帯の電話番号も覚えていなかったんですか」

「ごめん……。覚えていたらこんなことにはならなかったんだけどね。機械に頼ってばかりではダメだって痛感したよ」


登録が終わってからスマホを返すとソラ先輩はメモ帳に私の電話番号を書いていた。


「よし、これでもう大丈夫だ。ありがとう」

「どういたしまして……」


視線を逸らすとソラ先輩は私のおでこに軽くキスをしてきた。


「…………。信用してもらえるように頑張るから」

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