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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛



結婚した夢を見たなんて恋する乙女みたいで言えない。


しかも今も好きだと勘違いされては困るから自然に話をカバーした。



「その様子だと少しは元気が出たようだな。もっと元気が出るように乙羽にもコーヒーを淹れるがどうだ?」



「ありがとうございます。追加のお湯がもう少しで湧きますのでお言葉に甘えます」


自分のカップを棚から出してコーヒーメーカーの近くに置いた時に課長とピタリと目が合う。


どうしてここまで縁があるんだろう……。


また夢のことを考え始めてしまい、気まずくなってきた私は急いで課長から視線を逸らす。



「そういえば昨日、乙羽の大学時代の女友達と飲んだぞ」


「えっ!?いつの間に連絡先を交換していたんですか……!?」


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