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愛おしいキミに極甘な林檎を
第51章 偽りの恋人



「あんまり可愛いことを言っていると、手錠で片手を繋いで一日中俺から離れられないようにするよ」


「ソラ先輩が言うと冗談に聞こえません……。でもまた縛られたいです」



「ちゃんと応えるから外ではあまりそういうことを言っちゃダメだよ。他の男に目をつけられたら大変だから、続きは帰ってからにしようね」


「はーい」

優しく注意された私は大人しく返事をしてからソラ先輩に身を寄せた。



「ケーキは私が手作りますから楽しみにしていてくださいね」


「うん。それじゃあ、俺は今年は鶏肉を焼いて何か作るよ」


「わあ!ソラ先輩も作ってくれるんですね。すごく楽しみです」



今年は彼女として過ごす最後のクリスマス。


来年からは妻として、家族になって一緒に過ごすことになる。


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