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愛おしいキミに極甘な林檎を
第8章 邂逅と甘美なデート

入ろうとしていた店は賃貸の不動産屋。
アパートやマンションの賃貸物件探しができるところだった。
「どうしてって、再来週からこっちに戻ってくるからだよ」
「東京から帰って来るんですか!?」
「うん。以前こっちの方で住んでいた家からも引っ越すことにしたから部屋探しをしないといけなくてね」
「へー……、そうなんですか……」
今後も東京にいるんだと思っていた。
離れていれば気持ちの整理もしやすいと思っていたけど、これではさらに分からなくなる……。
店に入ってから賃貸を紹介してもらった後、店員と実際に見に行くことになった。
その中でも三件目に向かったマンションに私は惹かれた。
「お客様、こちらはいかがでしょうか?」
「わー!ソラ先輩、ここいいですね!角部屋で日当たりも良い。2LDKで広さもありますし、新しいのもあってすごく綺麗ですね」
「確かに悪くないね」
「私もこういう所に住んでみたいです。うちの会社も近いですし、羨ましいなぁ……」

