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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

あの頃と比較して考えて見ると今は信じられないくらいとても幸せだ。
ソファに座って肩を寄せるほど側にいて触れることもできるし、言葉を飾らずに好きだと伝えられる。
「肌が冷たくなってきた気がするけど寒くない?ブランケットでもかけようか?」
「ありがとうございます。でも部屋を温かくしてますので大丈夫です」
手を重ねてから指を絡めた時に感じる右手の薬指につけているペアリングについた細かい傷も愛しく思える。
「それに、こうしてソラ先輩にくっついていると温かいですから」
「じゃあ俺が風子を温めてあげないとだね」
肩を抱かれてから頬にキスをされて身体の奥から少しずつ温度を上げられていく。
壊れ物に触れてるかのように掴んでくる大きな手と、ゆっくりと大切にしてくる優しいキス。
触れられてされているうちに目を細めて蕩けてしまうほど私はこれに弱い。
「ひゃっ……。温まってきますけど、変な気持ちにもなっちゃいますってば……」

