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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜



褒められているようでなんだか嬉しい。

でも異性としてではなく、部下としてそう思う。



「乙羽と買い物をしていると長くなるな」


「えっ!?付き合わせてすみません!帰りましょうか」



「違う。そういう訳ではない。オレだけだといつもすぐに済ませてしまうから色んな物を良く見れて楽しいと言うことだ」


「そう言う意味ですか……」



「昨日電話している時だって……、とてもドキドキした」


「へっ!?」



「その……、塑羅緒くんから隠れてひとりでしていたんだろう」


「はっ?はい……?何をですか?」



「ごほん……、あれだ……。北海道に出張に行った時も一人でしていたことだ」


課長は私がソラ先輩とエッチなことをしている方ではなく、オナニーしていたと思っていたんだ。



「あの時のことは忘れてください!二度と掘り返さなくていいですから」



出張に行った時と昨日のことを思い出すと恥ずかしくなってきて、カァッと顔が熱くなってくる。




「――――風子」


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