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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

女友達に誘われて席から離れて女子トイレに行く。
トイレくらいひとりで行けるから、ソラ先輩と課長に聞かれたくない話があるんだと思った。
もしかしたら課長を好きになったとの恋愛相談かもしれない。
課長にはいらぬお節介だと言われたけど、女友達が好きというのなら応援してあげたい。
ニヤニヤしながらついて行くと、女子トイレに入ってから女友達は眉を八の字にした顔で私を見てくる。
「最近大丈夫?ストーカーとかされてない?」
女友達にはソラ先輩の会社の人に危害を加えられそうになったことを何も話していないから私は首を傾げた。
「うん。最近は何もないけど……。どうして?」
「よかったー。風子が大変なことになってるんじゃないかなって思って心配してたんだよ?」
「大変なこと?」
状況が飲み込めなくてもう一度首を傾げると女友達はスマホを手に持ち、急いで何かを探し始める。
「ねぇねぇ、これ見た?これって、風子の彼氏のことだよね?やばくない?」

