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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

「それも分かってるよ」
分かっているのなら、どんなことで嫌になるのか全てのパターンで線引きを教えて欲しい……。
ネクタイを緩めてからシャツのボタンを外したソラ先輩は、我慢していた欲をぶつけるように触れてきた。
それは二人きりでないとできなようなこと。
ブラウスで隠れていたまだ消えていない赤いシルシも露わにされて、キスをしながら愛でるように体中に手を滑らせてくる。
まるで獲物を支配する獣のようで、私を課長に奪われたくない気持ちが伝わってきた。
この気持ちが奪われることはないと自信を持って思えるようになったけど、ずるい私は嫉妬してもらえることが気持ち良く思えた。
傷つけたくないから意図的にしようとは思わないけど……。
無関心でいられるよりはずっといい……。

