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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

愛し合っている時はとても幸せな時間なのに、抱かれている間も未来への不安が心に残る。
私はこれからもソラ先輩と一緒にいて迷惑にならないのかな……。
心の中で不安を隠しながらも汗が滲むほど激しく求められ続け、仕舞いにはいつものように熱い欲望を体内にに注がれた。
避妊薬が入っている透明な容器は飲み終えたら棚に閉まっておくのに、テーブルの上に置いたままだった。
行為を終えて風呂に入ってからリビングへ戻ると自然と一人になる時間ができた。
私の後に浴室に行ったソラ先輩はシャワーを浴びているようで僅かに水音が聞こえてくる。
その隙に女友達に教えられたことが信じられなくて自分のスマホで検索してみることにした。
すると、確かにその書き込みが見つかったから嘘ではないようだった。
しかも会社名を検索するとそのスレッドが出てくるほど有名になっている。
ここまで浸透していると思うと女友達の言うとおり、私だけの問題ではない。
ソラ先輩の家族にまで迷惑を掛けてしまいそうだ……。

