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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

話を聞いてみると隣に座っている鈴川さんは目を見開いて驚いた顔をしていた。
「うちの旦那ってば、気が早いですねー。ただ生理が遅れているだけかもしれないのに」
「そうなんですか。……妊娠した時ってどうな風になるんですかね?」
「まさか、乙羽さん……。ついに花城課長とエッチしたんですか……!?」
「ちっ、違います!してませんから」
知らない人しかいないけど、同じ会社の人もいるわけであって話しに反応している人がいないか辺りを見渡してしまう。
苗字と役職名を出しているから勘違いをされてしまう可能性が高い。
でも周囲を見た感じ、こちらを見ている人はおらず、課長の元カノもいないみたいでホッとした。
「……なんとなく、どうなるのかなって思ったんです。なんとなくなので本当に何もないですよ」

