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第53章 あなたがそばにいれば……

仲良くなれないと思っていた鈴川さんがここまで話してくれるとは思っていなかったから驚きだ。


でも私と課長をくっつけようとしているせいで今一つ信用できない……。




温泉を楽しんだ後、鈴川さんの勧めで部屋に置いてあった浴衣を着て宴会に出ることにした。


まずは課長と陸田さんと合流する。浴衣姿の妻を見てテンションが上がったのか陸田さんは大好きなチョコレートを食べた時よりも目を輝かせていた。


「鈴ちゃん、浴衣姿めっちゃ可愛いよ～！」


私と課長を余所にイチャイチャしだす二人。


エレベーターに乗ってからは陸田さんが鈴川さんの腰を引き寄せてスキンシップまで始める。


二人を見ているとこっちの方が新婚旅行についてきてしまったような感じがしてくる。



「すみません、花城課長。乙羽さんに何か言ってあげたらどうですか？たまには部下を女として褒めてあげてくださいよ」