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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

「はい?」
スマホを見せてくる課長に不機嫌な声のトーンで返事をすると苦笑いをされた。
「乙羽の嫌がることはしていないから機嫌を直してくれ」
「ホントなんですね?」
「……本当だ」
「よかったぁ……」
「具合が悪かったら代わりに塑羅緒くんに連絡しておくぞ」
「いいえ、そこまで具合は悪くありませんので。課長が聞きたがっていることも教えますし、彼氏にも自分で連絡できます」
何もなかったと知って安堵した私は、課長のSNSデビューの力になろうと思ってスマホの画面を覗く。
つまづいている手順を代わりに操作している時、女友達が言っていたあの書き込みを目にしてしまった。
まだ始めて間もないユーザーにも知られてしまうほど有名になってきていることにヒヤリとする。

