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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

とりあえず、このページから放れて課長に頼まれた設定をしよう……。
テレビや新聞で公開されたりはしないだろうけど気味が悪い。
あと数日で今年も終わるというのに気持ちがスッキリしない……。
無事にバスが会社に到着して、忘年会という名のイベントが終わる。
殆ど記憶がないけど、散々だった……。
でもこれでやっと帰れる。しかも連休ということで会社の人に関わらなくて済むから気が楽だ。
「乙羽、またな」
「はい。お疲れさまでした」
「…………」
「課長……?」
「いいや、塑羅緒くんにもよろしく言っておいてくれ」
「分かりました。課長もよいお年を」
年末の挨拶を終えてから解散した後、ソラ先輩が車を停めて待っていると言っていた約束の場所へと向かう。
車を見つけてからドアを開けて助手席に乗った私は頭を下げた。
「お迎えありがとうございます。ただいま帰りました」

