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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

「ん?ちゃんと電話で話しただろ」
昨晩、電話を掛けた覚えが全くなくて首を傾げる。
信じられなくてスマホで電話の履歴を見てみと、確かにソラ先輩に電話をした形跡が残っていた。
話していたのは午後十一時過ぎ。
午後六時からやっていた宴会は流石に終わっていたと思う。
「えっと……、すみません……。どんなことを話ましたっけ……?」
「まさか忘れたの……?」
「記憶喪失とかではないです!酔っていたので覚えていないだけで……」
「へえ、やっぱりそうだったんだ。……電話してきた風子はね、こんなことを言っていたよ」
酒に呑まれた自分が何を口にしていたのか怖くてごくりと唾を飲み、ソラ先輩の話を聞く。

