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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

* * *
昨晩、意識もはっきりとしていない私はソラ先輩に電話を掛けたようだった。
宴会場から部屋についてからなのか、寝る前だったのかは分からない。
「忘れずに電話を掛けてきて偉いね。忘年会どうだった?楽しかった?」
『ううっ……、ひぐっ、ソラせんぱい……』
「風子?……もしかして泣いてる?」
『っ……、ううっ…、もうやだよぉ……』
「そんなに泣いてどうしたの?怖いことでもあったの?」
『うううっ……、帰りたいよぉおお。ひぐっ、……寂しいよぉおおお』
「迎えに行きたいけど、今、車を運転したら捕まっちゃうな……。もっと早く言ってくれれお酒を飲まなかったのに……」
『ソラせんぱいっ……、うわぁあああん』

