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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……



ソラ先輩に女友達から教えてもらったことを知られてしまったらどうなるのか分からない。


今後起こりうる危険を考えて課長に私を託すという事もありそうだ。


だから私の口から絶対に言ってはいけない。



それにソラ先輩はスマホに疎いから、影で話題になっている書き込みまで知ることはないだろう。

私や周りの人が話さなければ傷つかずに済みそうだ。




「俺も早く風子と籍を入れたいよ。……今すぐ入れてもいいんだけど」


「まだ両家の挨拶も終わってませんし、二人で決めた記念日に入籍したいです」



「分かったよ。ところでお昼ご飯を食べてないならこのままどこかに行こうか?」


今のソラ先輩は変装をしていない。


どこかに出掛けてあの書き込みを知っている誰かに顔を見られたら厄介だ。



「いえ、今日は帰りたいです……!ちょっと疲れたのでゆっくりしたいです」


「そうだったね。気が利かなくてごめん。お詫びに俺がお昼ご飯を作るから」



「ありがとうございます。……そういえば、理香って誰ですか?勝手に他の女を家にあげて飲んでるなんて、すごくショックでした……」


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