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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

理人さんはあの書き込みのことを知っているんだろうか。
一緒に生活していた時にはスマホに疎そうな感じはしなかったけど……。
「クリスマスに那砂さんからプレゼントされたものが母に見つかってしまって気まずかったって言ってたよ」
「そうでしたか……。それは非常に気まずいですね。他は?」
「宝くじの五等が当たったって」
「あとは?」
「正月になったら餅をつくから二人で来てくださいって言っていたかな」
打ち解けた二人が酒を飲みながら話していたのは平和な内容で、この様子だと理人さんも知らないように思えた。
家に着いてからはベタついた髪が気になり、すぐにシャワーを浴びた。
濡れた髪を乾かしている時、料理を終えたのかソラ先輩が背後にやって来る。

