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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

「ダメじゃないだろ。最後にはいっぱい出してあげるからもっと乱れていいんだよ」
「っ……、んっ…、あっ、ああっ……」
ソラ先輩の言っていたとおり、セックスをしている時は余計なことを考える暇もないくらい楽になれた。
体を一つにしているとひとりじゃないと思えた。
この気持ちは愛を探していた時から変わらないけれど、たった一人にしか満たすことができないものだと今では分かる。
安心する温もりと向けられる愛情。
解決しない不安は拭いきれないけど、終わった後も程よい疲労と沢山与えられた快感でどこか胸がすっとしていた。
目の前の問題がなくなった時はここまで心が軽くなれるんだろうか……。
でも疑似的な爽快感を感じることができて、動揺していた私の心は落ち着いたように思えた。

