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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……



その証拠に火照った体を休めて抱きしめられている時、ぐぅっと私のお腹が鳴った。


「お腹が空いちゃいました……」



「じゃあ、あれを食べようか」


ベッドサイドに置いていた服を着てリビングに戻ると、ソラ先輩はダイニングテーブルの椅子に座って待つように私に指示してくる。


お湯を沸かしてミルクティーを作ってくれて、冷蔵庫からプリンを出して持ってきた。



「そのプリンは、私が忘年会に行ってソラ先輩に買ってきたお土産じゃないですか」


泊まったホテルでしか買えない限定品。しかも売り切れでひとつしか買えなかった。



「一緒に食べよう」


蓋を開けてからスプーンですくったプリンを私の口元に運んでくるソラ先輩。


食べさせて貰うことが恥ずかしく思いながらもいただくことにする。


「んー!美味しいです!このプリン、すごくとろとろしてますよ」


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