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愛おしいキミに極甘な林檎を
第53章 あなたがそばにいれば……

そう言われて外に出掛けたものの、眼鏡を掛けていてもイケメンは目立つ。
通り過ぎていく女がこちらに目を向けてくるのは変わりない。
しかも、私が被ろうとしていた茶髪のウィッグをつけているからいつもとは違った雰囲気が漂う。
チャラいと言うよりも、少しお洒落な可愛い系男子見える。
だけどこれでは知らない人から身を隠すというよりも、知っている人から逃れようとしているみたいだ。
「ね?誰も話し掛けてこないし、風子が思ってるようなことにはならないだろ」
「恐らく敷居が高いだけだと思います」
しかしショッピングモールを歩いている時、背後から来た誰かにソラ先輩が肩を叩かれる。
「オイ、てめえ。なんでその女と一緒にいるんだよ?」

