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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆

「それが……、いっ…、いなくて……」
「いねえのかよ」
「いなくて悪かったですね!」
「那砂さんは忙しい人だから無理だよな……。あのお堅い税理士様も暇じゃなさそうだし。
オレが代わりに一緒にいてやりてえけど、甥っ子の面倒も見ないとだからな……。
そうなると塑羅緒の言うとおり、そいつしかいねえのか」
「課長が……!?」
お冷をちびちびと喉に流し込んでいる時に課長の話を出すから変なところに入りそうになった。
「でも風子の上司なら、いやらしい関係だって疑われてもおかしくなさそうだな」
抱き寄せられて、過去の肉体関係を知られたからこんな騒ぎになっている。
ここまでされたことをソラ先輩が颯太に教えないのは、私のことを思ってそうしているのかな……。

