この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆

「……ごめんなさい。ちょっと混乱してて……。少し…考える時間をください……」
時間を欲しいと言っても、信じることができなくて今はこれ以上この事に関して話す気になれなかった。
どうして課長が……――――
それから買い物の続きをしてもそのことしか考えられなくて、欲しい物を手に取ってもぼーっと眺めているだけだった。
悩んでいても時間は刻々と過ぎてあっという間に日が暮れ、二人っきりでいる時間に終わりが近づいてきた。
「また一緒に出掛けてくれるか?」
「そうしないと今は買い物にも行けないのでお願いする時はあると思います……」
ショッピングモールの出口へと向かって歩いていた時、派手なファッション店の前を通り掛かるとある人と目が合った。
「あっ、ヤリマン女!」

