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愛おしいキミに極甘な林檎を
第9章 曖昧と鏡の前のお仕置き

顔色を変えないソラ先輩に再び手を握られて向かった先はラブホテルだった。
部屋は一般的なホテルと変わらない内装であまり広くない。
しかし、ダブルベッドが鏡張りになっている壁に囲まれていて異彩を放っていた。
そのベッドに座ると首筋にキスをされてゆっくりと押し倒される。
「俺がいない間に他に好きな男ができたんだ?八ヶ月あれば気持ちも変わるってそういう意味か」
冷酷な視線が怖くて避けるように顔を横に向けると、強引に戻されて今度は唇にキスを落とされた。
「っ……、んっ……」
気持ち良くて声を漏らす私を愉しむように柔らかくて湿った唇を繰り返し重ねてくる。
沢山キスをされた後、悩んでいるせいで胸がいっぱいになって涙が目尻から流れた。
「でも俺とデートをするってことはまだ気があるってことだよね?」

