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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り



「んっ……、ふぅう…、んぅ……」


声を漏らしてしまうようなキスを何度かしている時、ムードを壊すようにぎゅるるっとお腹が鳴った。


食欲が湧かなくても胃袋の中は何かを食べろと主張してくる。


朝と昼もあまり食べていなかったからお腹が鳴るのは仕方がない。



「すみません。スープしか食べてこなかったのでお腹空いちゃいました」


「俺はまだ食べてなかったから一緒にご飯を食べようか。……最近、あまり食べてないけど大丈夫?」


「無理なダイエットはするべきじゃありませんね。もう気にしないで食べます」



生理が遅れていることを隠す必要もないのに、拭いきれない不安があって隠してしまう。


心配されてばかりだからなるべく普段どおりに接しないと……。

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