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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り




二人でご飯を食べて家に帰ってから、風呂を済ませてベッドに横になる。


海田先輩から連絡があった以来、SNSを覗いているけどあの書き込みの騒ぎは収まったようだった。


ネット上に書かれた事実はなくならないけれど、新しく投稿されるコメントもなくなって人々の目からは消えつつあるように思えた。



「ソラ先輩、これ見てください。騒ぎを止めてしまうんですからみんなの力ってすごいですね」


シャワーを済ませてからやって来たソラ先輩にスマホの画面を見せてその事実を伝える。



「そうだね。なにかお礼をしないとだね。……まだ起きてるかな」


思い立ったように海田先輩に電話を掛けると繋がったのか話が始まる。


お礼を言いたかったから通話をスピーカーにして私も会話に混ぜてもらうことにした。



「海田先輩、ありがとうございました。SNSを見ましたが、あの書き込みは落ち着いたみたいですね」



『流石、おれ!……って他の奴にも協力してもらったけどな。

再び上がることはないと思うけど、念のためにおれが巡回しておくから安心していいから。

連休中、ずっと張り付いていたからお礼を楽しみにしてるからな』


「もちろんするよ。そのお礼はなにがいい?ご飯?」


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