この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り

「私は彼氏と結婚するって決めたから課長とは付き合わないよ。ネット上で噂になっちゃったけど、彼氏も私と結婚する気でいるから」
「それって彼氏が風子のことを全然考えてないじゃん。
結婚を反対している家に嫁いだら風子が大変になるだけだって。
結婚したらずっと付き合っていかなきゃいけないんだよ?」
女友達との出会いは、私が何の授業を受講しようか迷っていた時に声を掛けてくれたのがきっかけだった。
それから仲良くなって一緒にご飯を食べたり、恋愛話をするようになった。
悪い事を言うような子ではないから、きっと善意で言ってくれているんだと思う。
「確かに彼氏の祖父母にこの騒ぎを知られてから猛反対されているみたいだけど……。でも認めてもらえるように頑張るつもり」
「無理だって。あたしのお姉ちゃんも反対を押し切って結婚したけど、旦那の親と仲良くできなかったのが原因で上手くいかなくて離婚したんだから。
風子だって皆が祝福してくれるような普通の人を選んで結婚した方がいいって」

