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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り

この時にはもう眠っていてソラ先輩が何を話していたのかも分からなかった。
だけど眠っている時はとても幸せな気分だったから、私にとって嬉しいことのような気がした。
次の日の夜もすぐに寝付くことができなくて、同じようにソラ先輩に甘えていた。
側にいると安心して眠れる存在。
この幸せがあるから、今年の仕事も頑張れそうな気がした。
「今年もよろしくお願いします」
次の日になって、会社に行ってから職場の皆に挨拶をする。
「乙羽、今年も頑張ろうな」
「はい。お世話になります、課長」
課長のことが気になるけど、職場では態度を変えない約束をしていたから何もなかったように話す。
新しい年が始まっていつものよう仕事をしていくのかと思いきや、職場で異変が起きていた。

