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愛おしいキミに極甘な林檎を
第1章 Sの彼氏

「……ううん。そうだ、食べたがっていたお土産を買ってきたよ。鳩の形をしたクッキーの方」
「ぽっぽサブレですか!?ありがとうございます。
東京で買えるお土産と言ったら、ぽっぽサブレか東京バナナンって職場の人から聞いていたので気になっていたんですよ」
「へえ……。会社で上手くやってるようだね」
「はい。みんな優しくしてくれるのでいい会社に入れたなって思います。
あの……話が変わりますけど、ひとつ聞きたいことがあるんです。……私に手紙を送りませんでしたか?」
駅のゴミ箱に捨ててきた婚姻届が入った手紙。
私の結婚に関係していそうなのは、彼氏であるソラ先輩しかいない。
でも違っていたら、心配させてしまいそうな気がして婚姻届とは言えなかった。

