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愛おしいキミに極甘な林檎を
第1章 Sの彼氏

「手紙?何のこと?」
案の定、ソラ先輩は何も知らなさそうに眉をひそめた。
「違うならいいんです。気にしないでください」
手紙の送り主が違って余計に気味が悪くなるのと、あんなプロポーズのされ方じゃなくて良かったと内心ホッとする。
でもソラ先輩は仕事が忙しくて結婚のことなんて考えていないと思う。
私もそうだから……。
そもそも結婚は自分には関係のないようなもの気がして全く考えられない。
「早く長い時間一緒に過ごせる日が来て欲しいね」
「私もです。ソラ先輩とずっと一緒にいたいです」
「あー、もう風子が好きすぎてつらい。……愛してる」
何度聞いても飽きない言葉を囁かれてから二人で眠り、静かな夜を過ごした。

