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愛おしいキミに極甘な林檎を
第55章 届かぬ愛の裏切り




ソラ先輩がそう言ってから課長を家へと招き入れて手当を始める。


救急箱を取り出して切れてしまった口角を消毒したり、頬や腕など腫れているところを冷やしていた。


守ってもらった私がやらないといけない立場なのに……。



「わっ、私はご飯を作ってきますっ……!二人共、お腹空きましたよね」


ぼーっとして見ているのも悪い気がして、急いで料理に取り掛かる。


お腹が空いているとスムーズに話も進まないだろうから、この対応は間違っていないはず。



さっと作った晩御飯を三人で食べ終えてから、先程起きたことをソラ先輩に話した。


「そうか……。あの書き込みの犯人はやっぱり雪原くんの知り合いだったんだね」


「えっ……、ソラ先輩は知っていたんですか?」


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