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愛おしいキミに極甘な林檎を
第56章 あなたを愛しているから……

ほぼ同時に絶頂を迎えた後、二人でベッドに横になる。
呼吸を整えながらも触れ合っている肌。
手を重ねてみると指を絡められて、行為を終えた後も繋がり合う愛を感じた。
「入籍する日までもう少しだね」
「そうですね。婚約してから色んなことがあったのであっという間に感じます」
「うん。俺もそう思う。……結婚指輪もそろそろ選びに行こうか」
「……はい」
未来のことを思うとソラ先輩を見つめる瞳に少し涙が浮かんだ。
私はあなただけのもの。
どれだけ離れても、誰の側にいたとしてもあなただけのもの。
二人で見た夢のような未来になって、別々の道を歩んだとしても私はあなただけのもの。
結婚して、子供ができたとしても他のものにはならない。

