パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第56章 あなたを愛しているから……

「急に潮崎と親しく話しているみたいだったが何かあったのか？」


その不安を煽るかのように、会社帰りに課長と二人きりになった時に質問される。


潮崎さんと敬語をなくして話しているところを見られてから仕事が終わるまで、あまりいい顔をしなかったわけはこの事を聞きたかったからなんだと思えた。


「前のように仲良くしようって言われてタメ口で話しているだけですよ」



「そうなのか……。仲が良くていいな。……潮崎は恐らく乙羽のことが好きなんだろうな」


冗談だと流した話を本人がいない前で、再び言ってきて目を大きく開けて驚く私。


真剣な表情で話しているからこれは冗談ではないんだろうけど……。


「は……？ないですからそれは。ただの昔の友達ってだけですよ。有り得ません」



「じゃあ、乙羽は潮崎のことをどう思っているんだ？……好き…なのか？」