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愛おしいキミに極甘な林檎を
第56章 あなたを愛しているから……

「ううん……。ソラ先輩と離れたくないなって思いまして……」
「ははっ、大丈夫。もうすぐ入籍するんだからずっと一緒だよ」
濡れている肌から大好きな温もりを感じてホッとする。
包容力のある綺麗な背中につけていた頬を離して、ちゅっと音を立ててキスをしてから指先で撫でた。
シャワーを止めているからリップ音が浴室に響く。
「ねえ、ソラ先輩は転勤するんですか?」
火ノ浦さんが言っていたことを思い出してふと聞いてみる。
「しないよ。そういう話はないからね」
「よかったぁ……」
安心した私は表情を緩めてソラ先輩の背中に再び抱きついた。
「でも万が一、転勤することになったら風子はついて来てくれるよね?」

