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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

陸田さんが触れて欲しいと言った場所を癒すことを交換条件に教えてもらうことになった。
既に知っていることを話されて頷いて聞いていたけど、私に見えている課長の姿と同じでホッとした。
「前は髪色も明るくて、すっごく厳しい人だったんだよ。しかも入社したてのおれには細かいことを指摘しまくりだった」
「ええ!?想像できません」
「トイレに行って手を洗った後にズボンで拭いていたら、なんでハンカチを持ってこないんだって説教されたこともあったなぁ。
後、自分はチャラかったくせに髭をちゃんと剃れって煩いしさー」
「それは陸田さんのマナーの問題だと思います」
「まぁまぁ、おれのことは置いといて。課長になってから髪色も落ち着いて、乙羽さんが来てからなんか妙に頼もしくて優しくなった気がする。
多分、職場に女の子がいないから相当辞めて欲しくないんだろうねー」
「そうでしたらなかなか辞められないですね……」

