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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔

以前、夢で見たこのパターン。一緒に公園のベンチに座り、会えずにいた長い間にお互い何をしていたのか話をする。
そして婚約を破棄した後も相変わらずで、仕事に打ち込んでいることを私は知るんだ。
「指輪をしているってことは、新しい彼女ができたんですか?」
座っている時に視界に入ったのは右手の薬指につけているゴールドの指輪。
ファッションで指輪をつけることはなかったから珍しく思えた。
「いないよ。俺は女性が未だに怖いし、風子以外愛せないから他の彼女なんていらないよ」
「じゃあ、その指輪は……あの時の結婚指輪ですか」
ソラ先輩と入籍する前に作った結婚指輪。
「うん。片思いだから風子に迷惑が掛からないようにこっちかなって」
「私の方がたくさん迷惑を掛けたのに……。許してくれるんですか……?」

