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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔

「許すも何も前に俺と約束しただろ。……罪を償うって」
その償いは、何があってもソラ先輩から絶対に離れないこと。
他の人と結婚して子供が産まれても関係ない、いかなる場合でも離れないという約束。
結婚という誓いよりも重い、永遠に縛られている約束。
「はい……」
真っ白い雪が降り続く中、交わした約束はずっと忘れられなかった。
そしてソラ先輩が今でもその約束を忘れずに私を想ってくれてくれたことが嬉しくて、胸がいっぱいになって涙が浮かんできた。
人生でどんなことが起きても私はソラ先輩に何度も恋をする。
大好きでかけがえのない人であって、他の人と結婚しても心の中でずっと愛している。
それはあの時に二人で見た夢と一緒。
いけないと思っていても、抑えきれなくて堕ちてしまうんだ。
「やっと再会できて嬉しいよ。……風子、愛してる」

