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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

「見てのとおり、肩を揉んでもらってるだけですよ。一日中、パソコンと睨めっこしてたら肩が凝りますって」


「だめだ。大体、乙羽も陸田の言いなりになるな。嫌なら嫌だと断るんだ」


「はい。気をつけます」

初めて課長に怒られて、驚いたと言うよりも笑いそうになった。

ただ優しくされているだけでは見えないものが見えて、仲間として認めてもらえているんだなと心が温かくなった。



「肩ならいいじゃないですか。おっぱい触らせてって言ってるわけじゃないんですから」

「勤務中に卑猥な発言は控えろ」


「まだ昼休みですよー。……さっきの優しくなったって言うのは嘘だね。おれには厳しいや」

席に戻っていった課長に聞かれないようにこっそりと陸田さんに言われて私はくすっと笑った。


仕事がつらい時はあるけれど、二人のおかげで楽しいからこの時間が続いて欲しいと願ってやまない。


でも、私が課長と今の関係を進めてしまったら変わってしまう気がして怖かった。

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