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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

午後になってから仕事量が増えて、忙しく働いているとあっという間に定時を過ぎていた。
資料作成が終わらなくて残業をしていると、いつの間にか課長と二人っきりになっていて緊張する。
「乙羽、その資料は明日の午前中でも間に合うからそろそろ帰ってもいいぞ」
「はい。では、そうさせてもらいます」
「今日は陸田に頼み事をされていたようだが、断りにくいことをされたら言うんだぞ。オレの方から注意するから」
昼に陸田さんの肩を揉んでいたことをまだ気にしていたんだ。
「分かりました。いつもありがとうございます」
帰り支度をしながら課長の方を見ると疲れた顔をしてパソコンに向かっていた。

