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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔



声を張り上げた時、急に夢から覚めて現実に引き戻された。


「はぁー……」


意識がはっきりとしてから、私は実家ではなくベッドの上にいたと気づく。


途中から夢だと分かっていたけど、あまりにも怖い夢だったからか心臓がバクバクと激しくなっている。



呼吸を整えてから、今日は結婚指輪を見に行く予定があったと思い出した。



その相手は郁哉さんではなく、ソラ先輩。


もちろん、すぐ後ろには私を抱きしめるソラ先輩がいてきちんと体温も感じる。


昨日、仕事から帰って一緒に寝たから同じベッドにいるのは当たり前だ。



目が覚めてから存在なかったのは……、私とソラ先輩の子供だった。


「どうしたの……?うなされていたようだけど、また変な夢でも見ていたのかな」


「はっ…、はい……。今回もとんでもない夢でした……」



「ふっ、今度はどんな夢?」


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