この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔

「それでこそ俺の愛しい小悪魔だね」
事情がなければ他の男を翻弄するつもりはない。
本当の私はあなただけの小悪魔でいたい。
結ばれるために他の誰かを傷つけないといけなくなったとしてもあなたと一緒にいる。
だからソラ先輩を幸せにするために、私は裏切ることを心に決めたんだ。
もうひとりの大切な人を……――――
二月中旬になった頃。
会社に行って仕事を始めていると、潮崎さんが私に未開封のチョコクッキーを渡してきた。
「風子、これやるよ。……逆チョコじゃないし、チョコを催促してるわけじゃないからな!」
「ありがとう……。でも素直にバレンタインデーに義理チョコが欲しいって言えばいいんじゃないかな……」

